小田急線の積雪・着氷対策|コラム‐なるほど!小田急|小田急沿線情報 ODAKYU VOICE home

小田急線の積雪・着氷対策

厳寒期の安全対策を
行っています

一年間で最も寒いこの季節は、積雪や着氷により列車運行に支障をきたす場合があります。今回は寒さによる自然災害への対策をご紹介します。

シングルアームパンタグラフ。

(1)積雪への対策

パンタグラフに雪が積もるとその重みでパンタグラフが降下し、列車の運行が不能に陥ってしまいます。そこで、骨組みが少なく着雪面積が少ない「シングルアームパンタグラフ」を採用し、積雪による被害軽減を図っています。また、線路上に雪が積もることでポイント(分岐器)の転換ができなくなる場合があり、列車運行に支障をきたします。そこで、電気でポイントを温め積雪を抑制する「電気融雪器」を設置しています。

電気融雪器。

(2)着氷への対策

外気温や湿度などの条件が重なることで架線に氷や霜が付くことがあります。そうした時に始発列車が走行すると、架線とパンタグラフとの接触により火花が発生し、架線の断線やパンタグラフの故障へとつながる恐れがあります。そのため、始発列車の前に試運転列車を運行させるほか、事前に架線へ塗油を施すなど、架線への着氷・着霜防止や除去などの対策を講じています。

お客さまへお願い

降雪時には、列車の速度を落とした運転や、運休による運転間隔の調整を実施することがあり、列車の遅延や車内混雑が発生する場合があります。降雪が予想される日は、運転状況をお出かけ前にご確認いただき、時間をずらしたり、外出を控えるなどご協力いただきますようお願いいたします。