4歳児は待てない! 子どものこころを知ると子育てがずっと楽になる|子育て|小田急沿線情報 ODAKYU VOICE home

4歳児は待てない! 子どものこころを知ると子育てがずっと楽になる

子育ては、子どもの年齢に応じて難しいと感じるシチュエーションが訪れます。4歳児以下の子どもは待つことができないというのもそのひとつ。子どもに「待っていて」と伝えても待つことができない理由を、経堂にある子ども・子育て総合センターの勝田裕子さんに伺いました。ぜひ、勝田さんのアドバイスから子育てのヒントをつかんでください。

1.発達段階を知って、子どものことを理解しよう

子どもは1歳になると自我が芽生え、自分の周りのものに興味を持ち、触ってみたり、口に入れたりするようになります。2歳で周囲の人を気にするようになり、ヒーローごっこなどの相手がいる遊びをするようになります。さらに、3歳になると集団行動を好むようになります。4歳は自分でできることが増えて手がかからなくなる一方で、反抗的な態度を示したりする時期。それは、自分のやりたいこととできることの間で、不安や戸惑いを感じているから。成長する過程のひとつなので本来は喜ばしいことですが、親にとっては悩ましいことです。

2.待つ時間を楽しい時間にしてあげよう

親が思うより子どもは、親のことをよく見ています。「ちょっと待っていてと伝えても待てないのは、“ちょっと”ではないことを子どもがわかっているから。親がこれまでちょっとという約束を守ってこなかった経験から、“ちょっと”を待つことができないんです」と勝田さん。まずは、これまで子どもにどう声をかけていたかを思い出してみましょう。「4歳くらいになれば、もう話せば理解できます。どうしても待っていてほしいときは、その理由をきちんと説明しましょう」。ママが支度をしている時間を待っていてほしいなら、時計を見て、「10時になるまで待っていて」など具体的に約束をしましょう。子どもに片付けなどのお願いをして、「ママと競争だ!」とママの支度と子どもの片づけを競争させるようにするのも一案です。

3.育児には「まいっか」というこころの余裕も大事

4歳児の「イヤイヤ」は、2歳児の「イヤイヤ」とは違います。4歳は親の顔を見ながら、わかったうえで「イヤ」と言っているので、まずその気持ちは受け止めてあげることが肝心です。その上できちんと話せば理解してもらえます。「子どもとは子どもの年齢と同じ距離を取るといいと思います。0歳なら腕の中なので親と子どもの距離は0m。1歳で1m、2歳で2mと段々と子どもとの距離を広げていきます。4歳なら4m。何かあったらすぐに助けに行ける距離ですが、子どもがのびのびと遊べる距離でもあります。親という字は、木の上に立って見ると書きます。子どもを見守りながら、危ないと感じたら助けてあげる。子どもの行動範囲を俯瞰するように見守りたいですね」と勝田さん。「私が守ってあげなくちゃ、私が教えてあげなくちゃ、私がやってあげなくちゃと、親は考えてしまいがちですが、お子さんはもう自分で考えられるようになっています。何かあったときにぎゅっと抱きしめるだけでいいんですよ。お子さんが嫌だというなら、ママも嫌だと伝えてみたり、嫌ならやめちゃおうと言ってみたりするのもおすすめですよ。ママもそんなことを言うんだと、子どもの態度も変わりますよ」。命に関わることでなければ「まいっか」と、楽観的に考えることも育児を楽にするポイントです。育児は楽しんだもの勝ち。子どもの成長はそのときだけなので、日々の育児を楽しみましょう。

4.育児に悩んだら、気軽に「ひろば」で相談して

小田急線沿線には、たくさんの子育てひろばがあります。発育のこと、ママやパパ自身の不安や悩みがあったら気軽に訪ねて、スタッフに相談しましょう。ひとりっ子のお子さんなら、兄弟のように付き合えるお友だちに出会えることもあるとか。同じ地域に暮らす子どもや、パパやママたちに触れるのも参考になるはずです。

※2019年6月18日現在の情報です。最新の情報をご確認ください。
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