紅葉も美しい親子で行きたい小田急沿線の登山スポット3選
季節は秋に向かい、アウトドアで過ごしやすいシーズンが始まります。自然の中で秋の爽やかな気候をめいっぱい楽しみたいなら、親子で登山におでかけしてみては? お子さん連れでも気軽にいける初級者向けから上級者向けまで、小田急沿線の登山スポットをご紹介します。
大山
歴史と自然を体感できる
親子の「大山詣り」
古くから信仰の山として知られるのが丹沢山系の大山です。江戸時代に流行した「大山詣り」の伝統が今も残されており、大木が残る登山道や山頂の趣がある本社、レトロな参道、宿坊など、登山を通じて歴史と文化が感じられます。大山は、山の中腹までケーブルカーで上がり、そこから山頂を目指すのが一般的ですが、この登山道は急な坂が延々と続くため、初心者にはかなりハード。親子での登山におすすめなのは、バスでヤビツ峠に入るコースです。山頂までの標高差は500m、上り、下りそれぞれ約1時間の行程となり、お子さんや体力に自信がない人も挑戦しやすくなります。山頂から富士山を望んだ後は、大山寺(おおやまでら)、大山阿夫利神社(おおやまあふりじんじゃ)下社方面に下り、ケーブルカーに乗って、こま参道へ。大山の魅力を存分に楽しめます。また、大山寺や大山阿夫利神社、大山の旅館やお食事処、お土産物店でスタンプを集めると、素敵な商品が抽選で当たる「大山秋雨スタンプラリー」も10月末まで開催されます。
スポット情報
鍋割山(なべわりやま)
登山経験者におすすめの上級コース
みずみずしい森と山々の眺望を満喫
大山と同じ丹沢山系にある鍋割山は、ブナやカエデの樹林帯が美しい山。登山道からの眺めも素晴らしく、木々の合間にのぞく富士山や丹沢の山々などが体の疲れを癒してくれます。また、登山者の間で有名なのが、山頂にある鍋割山荘の「鍋焼きうどん」です。具沢山でおいしいと評判ですが、売り切れ次第終了で、日によって提供されない日もあるので、ご注意を。大倉から二俣、後沢乗越(うしろざわのっこし)を経由して山頂を目指すコースがおすすめです。一番短いコースでも歩行時間の目安は6時間以上かかり、約1,000mの標高差を上り下りするため、登山用の装備をそろえる経験者向けのコースです。体力に自信がある小学校中〜高学年くらいのお子さんと、ペース配分に気を付けて、休憩しながら登りましょう。また、登山口の大倉にある県立秦野ビジターセンターでは、丹沢の自然に関する展示があり、スタッフがスライドや標本を見せながら自然解説を行う「丹沢トーク(月1回)」や、親子向けのイベントも実施しています。
スポット情報
鍋割山(なべわりやま)
アクセス | 小田急線 渋沢駅 から神奈川中央交通バス「大倉」行き乗車、終点下車 |
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電話 | 0463-82-8833(秦野市観光協会) 0463-87-9300(県立秦野ビジターセンター) |
備考 | 丹沢トークや親子イベントのご予約は秦野ビジターセンターへ(開館時間:9:00~16:30、休館日:12月29日~翌年1月3日) |
金時山(きんときやま)
金太郎が遊んだ山で
親子ハイキングを楽しむ
昔話でおなじみの「金太郎」ゆかりの山です。「足柄山の金太郎」と童謡にもある通り、足柄峠からも近く、山の周辺には金太郎が動物たちと遊んだ場所や産湯を使った場所など様々な言い伝えが残されています。登山ルートはいくつかありますが、初心者でも登りやすいのは、公時神社(きんときじんじゃ)から山頂へ向かうコース。境内には大まさかりのオブジェがあり、金時山ならではの雰囲気を楽しみながら歩けます。そのほか、金時登山口から矢倉沢を経由するコースも人気が高いので、上りと下りで道を変えるのもおすすめ。どちらのルートを選んでも、標高差は550mほどで、所要時間は上りで約2時間、下りで1時間半ほどです。空気の澄んだ秋晴れの日なら、山頂から大迫力の富士山の眺望も楽しめます。山頂にある「金太郎茶屋」の、ごぼうと足柄牛がたっぷり入った「まさカリーうどん」もお楽しみの1つ。山の麓に広がる、仙石原のすすき草原の絶景も見逃せません。
スポット情報
金時山(きんときやま)
アクセス | 箱根湯本駅 から箱根登山バス「乙女峠」行き乗車「金時神社入り口」下車 |
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電話 | 0460-85-5700(箱根町総合観光案内所) |
※2019年9月3日現在の情報です。最新の情報をご確認ください。
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