箱根・小田原の伝統工芸に触れる 親子で寄木細工体験|子育て|小田急沿線情報 ODAKYU VOICE home

箱根・小田原の伝統工芸に触れる 親子で寄木細工体験

江戸時代末期から伝承されてきた箱根・小田原の伝統工芸品「寄木細工」。今では、フォトフレームやコースターなど、さまざまなアイテムが作られています。そんな寄木細工作りが体験できる場所が入生田にあるのをご存知ですか? 日本の伝統に触れながら、ものづくりの楽しさを親子で体感しましょう。

美術館や体験教室で伝統工芸品に触れる

日本全国で唯一、箱根・小田原エリアだけで作られている寄木細工。千差万別な木材を組み合わせる木工芸品で、それぞれの色合いが違うことを利用して模様を描いていきます。江戸時代末期に箱根町の畑宿で生まれて、1984年には伝統的工芸品に指定されました。「本間寄木美術館」は、館長を務める伝統工芸士の本間昇氏が収集した数多くの寄木細工が展示されている美術館です。展示のほかにもコースターの手作り体験教室があり、楽しみながら寄木細工のことを学べます。完成したコースターは持って帰ることができるので、旅の記念品やお土産としても好評です。利用者のおよそ半数は子ども連れの家族なのだそう。子ども一人で行うのが難しい作業は、協力しながら取り組むことができます。

大人も子どもも夢中になって楽しめる寄木のコースター作り

寄木細工の体験教室では、六角形のコースターを制作します。まずは複数のデザインから1つ選び、そのパーツを受け取って六角形に組んでいきます。パズル感覚で並べ替えていく作業なので、小さい子どもも夢中になってデザインを考えるのだそうです。デザインが決まったら、木工用のボンドで接着。乾かしたあとに紙やすりで磨いてざらざらした表面を平らにしていきます。最後にミツロウワックスを塗装して完成。高級感のあるしっとりとした質感のコースターが出来上がります。子どもが楽しむポイントは、あまり手伝いすぎないことなのだとか。たとえ上手にできなくても自分の力で進めることで、創作意欲が高まります。寄木細工は着色を一切せず、材木の色合いそのものを活かして模様を作り上げていくので、同じデザインのものが完成することはほとんどないのだそう。この世にひとつだけのオリジナルコースターが作れるのも嬉しいポイントですね。

家族みんなで楽しみながら歴史ある寄木細工を学ぶ

自分で作業する工程が多いのもこの体験教室の魅力。利用者からは「ここまでいろいろな作業を自分で行えるとは思っていなかった」といった声も寄せられており、リピーターも多いのだとか。試行錯誤しながら自分で作り上げるからこそ、達成感もひとしおです。コースター作りのあとに美術館の展示を観ると、より寄木細工の繊細さや美しさが分かります。寄木細工は、小学校の教科書にも記載されるほど歴史あるもの。体験教室も、遠足や修学旅行などの一環として利用されることもあります。寄木のコースター作りを通じて、日本の伝統や歴史を学ぶ。そして、親子でものづくりの楽しさを体感してみませんか?

※2021年9月14日現在の情報です。最新の情報をご確認ください。
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