見て・触れて・試すからこそ得られる体験

「伊勢原市立子ども科学館」は、科学の不思議や楽しさを体験できる施設です。
館内には多くの展示物が設置されており、一つひとつじっくり体験すると2〜3時間はかかりそうなほど。多くが実際に触って楽しめる遊具やゲームのような仕様で、子どもの興味をグッと引きつけてくれるものばかりです。写真は「ミラードーム～偏光顕微鏡～」という展示物。中に入ると、鏡の不思議な世界に触れることができます。そのほかロボットになった気分で楽しめる「ロボットハンド」や、アリの世界に入ってアリとスピード勝負する「1/200の世界 Little World」など、子どもが心から楽しく学べるようなユニークな視点の展示物がずらりと並びます。
展示は、幼い子どもでも楽しめるものから、小学校中・高学年〜中学生に向けたものまでさまざまあり、子どものお子さんの年齢に合わせて楽しめます。時間を忘れて楽しく遊んでいるうちに、自然と科学への興味を持てるのも大きな魅力です。学校の勉強という枠に捉われず、自発的に学ぶ姿勢を身につけられることでしょう。さらに、大人も退屈することなく楽しめる要素がたっぷり。大人も意外と知らないからだの仕組みを知れるコーナーや、脳のトレーニングができるマシンなど、興味を惹かれる展示も少なくありません。幼い頃に学校で学んだ知識を思い出しながら、子どもと一緒に学ぶ楽しさを実感できます。

18mの大きなドームで大迫力のプラネタリウムを

館内にはプラネタリウム施設も併設されています。基本的には土日祝日のみの開催で、別売チケット（大人：500円、4歳〜中学生：200円）を購入して観覧します。
プラネタリウムドームの直径は18mで圧巻の迫力。入場時は子どもたちから「わあっ」と声が上がるほどの広さを誇ります。プラネタリウムは常時数種類のプログラムが用意されていますが、どのプログラムも難しい要素はなく、キャラクターが星や天体について解説してくれるプログラムなど、小さな子どもでも楽しめるものばかり。大きなドームに広がるリアルな星空とエンタメ性の高いプログラムに、大人も子どもも投影時間があっという間に感じられることでしょう。プログラムの前には、解説員による今夜の星空の生解説も実施されています。その夜に見える惑星や星空について知ることで、夜をワクワクした気持ちで迎えられるはずです。プラネタリウムで学んだ星を、ぜひ実際の空で探してみてください。
また、月に一度、クーデ式望遠鏡を使って月や季節の惑星を観察するイベントも開催されています。解説員が説明してくれるため、プラネタリウムで学んだ星についてさらに理解が深まるとてもいい機会に。子どもが惑星や星に興味を持ったら、ぜひあわせて参加してみてはいかがでしょうか。

何度行っても楽しめるイベントが目白押し

土日は多くの親子で賑わう「伊勢原市立子ども科学館」。展示物だけではなく、体験イベントもお楽しみいただけます。「キラキラスティック作り」や、年齢に合わせて楽しめる「工作教室」、さまざまな実験を近くで観察できる「サイエンスショー」など、毎週末のように行われているイベントもあります。中でも工作教室では訪れるたびに違うものを作って遊べるため、何度も通っている子どももいるのだとか。木製の置き物や雑貨など、どんどんクオリティの高いものが作れるようになり、子どもの成長を感じられるいい機会になるでしょう。
各イベントの情報は、公式HPで確認いただけます。夏休みなどの大型連休には、「ナイトミュージアム」や「自動車作りのプロが指導！粘土工作に挑戦」など特別なイベントが開催されることも。人気のイベントは事前の抽選で席が埋まってしまうこともあるため、訪れる際はぜひ事前にチェックしておきましょう。イベントの参加には親の同伴が必要なものがほとんどですが、館内には授乳室が設置されているため、小さな子ども連れでも心配は無用。混み合った際は、スタッフに申し出れば会議室などを臨時で借りることも可能です。
「伊勢原市立子ども科学館」は子どもの好奇心を刺激し、「学びたい」という欲求を自然と引き出すことができる施設です。ぜひ子どもと一緒に訪れてみてはいかがでしょうか。