小田急が取り組む温度変化に応じたレールの安全対策|コラム‐なるほど!小田急|小田急沿線情報 ODAKYU VOICE home

小田急が取り組む温度変化に応じたレールの安全対策

夏のレールの安全対策

レールは温度によって状態が変化するため、さまざまな安全対策を講じています。今回は夏の温度変化に応じたレールへの安全対策についてご紹介します。

伸縮継目を採用したレール。

高温によるレールのゆがみを防止しています

鉄製のレールは、熱によって伸びる性質があります。真夏の高温ではレールを支えている砕石やマクラギがレールの伸びを抑えられなくなり、線路にゆがみが生じ、乗り心地が悪くなることがあります。そこで、レールの継目が斜めになっている伸縮継目を採用することで、温度によるレールの伸びを吸収し、線路のゆがみを防止しています。また、砕石を補充するなど線路の強化に努めています。

レール温度によって巡視を実施しています

レール温度が45℃以上になると、線路を点検・整備する保線係員が列車に乗車し、乗務員室から線路の状態を確認する「列車巡視」を行います。また、年間を通じて「テクノインスペクター」という検測車によって列車の揺れの状況、線路の幅や凹凸、曲がりなどをミリ単位で測定することで、異常の早期発見に努めています。

今後もレールをはじめとする線路の安全確保に努めてまいります。