電力を安定的に供給する 小田急線の取り組み
電力を安定的に供給するために
車両を動かすのはもちろん、あらゆる設備を稼働させるのに必要不可欠な電気。今回は、鉄道会社にとって要ともいえる電気を、安定供給するための取り組みの一部をご紹介します。

変電所の点検
変電所は、東京電力から送られてきた電気を受け取り、架線を通じて必要とする設備へ電力を供給する役割を担っています。鉄道設備の稼働に重要なため、月に一回、二人体制で目視点検(写真)を実施しています。点検では、電力を受電する機器などの外観に損傷や異常音、異臭がないかなどを確認します。さらに、電気の流れに異常が生じた際に安全装置が正常に作動するかも点検しています。

架線における整備・点検
車両に電力を供給する架線は、常に車両のパンタグラフと接触しているため、車両の走行により摩耗していきます。この状態を放置すると、最終的には断線につながる恐れがあります。そのため、電気係員による定期点検(写真)に加え、総合検測車「テクノインスペクター」による定期的な検測によって、架線の摩耗状況を確認しています。摩耗が著しい架線については、終電後の深夜時間帯に張り替え作業を実施し、架線の安全性を維持しています。
安全・安定・快適な輸送を提供するために、引き続き電力の安定供給に向け全力で取り組んでまいります。