ネオ和菓子を味わう 甘味カフェ「かんたんなゆめ」
練り切りをはじめとする、可愛らしいネオ和菓子が気軽に楽しめる甘味カフェ「かんたんなゆめ」。2023年3月に日本橋から代々木公園近くに移転オープンし、新たな地でも人気を集めています。洋菓子のような練り切りなど、新感覚の和菓子と出会えるカフェへ、これまでにない出会いを求めに出かけてみてはいかがでしょうか。
日々の忙しさを忘れさせる
悠然とした空間
代々木八幡駅から8分ほど歩くと見えてくる、レトロで可愛らしいピンクの建物。入り口には「かんたんなゆめ」と書かれたネオンの看板が輝いており、店内に入る前から心が躍ります。「かんたんなゆめ」という店名は、人の世の栄枯盛衰がはかないことを例えた中国の故事“邯鄲(かんたん)の夢”が由来。和菓子は食べれば消えてしまうけれど、思い出として心に残って欲しいとの想いを込めたそうです。店舗の2階には「壺中日月長(こちゅうじつげつながし)」と書かれた掛け軸も。この言葉には、忙しい時こそ自分とじっくり向き合う時間を作ってほしいという意味が込められており、店主の深い想いが感じられます。
そんな言葉を体現するかのように、店内はゆったり過ごすのに最適な空間デザインが施されており、1階はシンプルでシックな空間に外の風がふわりと舞い込み、深呼吸をしたくなるような雰囲気。2階は和をモチーフとしながらもどこか洗練された、ネオ和菓子を楽しむのにぴったりな空間が広がっています。過ごす場所で感じられる空気感が異なるため、何度訪れても新鮮な気持ちで過ごすことができそうです。
伝統的な和菓子を
カジュアルに
そんな店内でいただけるのは、伝統的な和菓子をカジュアルにアップデートさせたネオ和菓子。レモンとクリームチーズを使用したチーズケーキのような練り切り「嬉々」(480円)をはじめ、季節や店主のアイデアで変わるさまざまなメニューが楽しめます。どれも見た目が美しく、食べるのがもったいないほど。ドキドキしながら切り分けると、その丁寧に作り込まれた美しさに驚かされることでしょう。おすすめは、好きな練り切り1つと和菓子2つを選べる「3種セット」(1,300円)。「各種練り切り」(480円)だけでなく、竹炭と胡麻のサブレ生地に胡麻バター粒餡を挟んだ「来る暮れ」(440円)や、季節で変わる餡を包んだ「ねこもなか」(380円)など、見て楽しい、食べて美味しい和菓子をたっぷり堪能できます。「かんたんなゆめ」で提供されているのは、普段和菓子を食べない人にもなじみやすい見た目や味わいが特徴の和菓子たち。日本の四季を感じられる奥ゆかしい見た目や技法はそのままに、遊び心のあるユニークな味が取り入れられています。これまであまり和菓子になじみのなかった人でも、気軽に試してみたくなるワクワク感を詰め込んだネオ和菓子との出会いをぜひお楽しみください。
お酒とのペアリングや
ピクニックのお供にも
ドリンクとのペアリングを楽しむのも、和菓子を美味しく味わうヒント。アイスでもホットでも楽しめる「宇治抹茶」(770円)は、京都から仕入れたもので、苦味やえぐみが少なく、抹茶が初めての方でも飲みやすい味わいです。宇治抹茶を注文すると、店内に数多く飾られるこだわりの茶碗に入れてもらえるのもうれしいポイント。好みの茶碗があれば指定することも可能なので、カウンター奥の棚を覗いてみましょう。
「かんたんなゆめ」の和菓子はお酒との相性も抜群。緑茶とジンを合わせた「八女茶ジン」(770円)や「ほうじ茶ウイスキー」(770円)・「和紅茶ハイ」(770円)など、和の趣を存分に味わえるお酒がラインアップされています。不定期ですが22時までの夜営業をしていることもあるため、仕事終わりの一杯を和菓子と共に味わうのも過ごし方の1つです。
一部商品を除き、和菓子やドリンクはテイクアウトもOK。徒歩圏内に代々木公園があるため、和菓子を持ってピクニックや散歩を楽しむこともできます。
カフェといえば洋菓子というイメージを覆し、新たな選択肢を提示してくれる「かんたんなゆめ」。奥深い甘みのあるネオ和菓子が、日々の疲れを癒してくれるはず。自分と向き合う時間を、ぜひ和菓子と共に過ごしてみてはいかがでしょうか。
※2024年7月23日現在の情報です。最新の情報をご確認ください。
※各店舗とも臨時休業の場合があります。お出掛けの前にご確認ください。