ODAKYU Town File
No.3 柿生

柿生は、本当に
柿のふるさとだった。
柿が生まれるところという地名の通りに、昔から柿づくりが盛んだった、柿生。そのルーツとなったのは、山の中で偶然発見された1本の柿の木でした。実はこの柿、甘柿としては日本最古のもの。驚くことに、その原木が今も柿生で大切に保存されています。日本の食文化に影響を与え、地元の誇りとして街に欠かせない存在となっている甘柿の原木に会いに行きました。
全ては、1本の
柿の木から始まった。
1214年、王禅寺の山中で1本の柿の木が発見されました。これが今も残る甘柿の原木です。「禅寺丸柿」と名付けられたこの柿は、それまで渋柿がほとんどだった日本における最初の甘柿とされ、以来、盛んに栽培されるようになります。現在主流の富有柿に比べて小粒で丸く、大正の頃までその人気を誇りました。

北原白秋も愛した
美しい柿の里。
「柿生ふる柿生の里 名のみかは禅寺丸柿 山柿の赤きを見れば まつぶさに秋は闌(た)けたり」と歌った北原白秋は、柿生の自然を愛して度々訪れた一人。歌にあるような柿の実った秋ならではの風景が、今もあちこちで見ることができます。柿とともに歩んできた街を愛する人々の想いも、豊かに実っているようでした。
駅情報
柿生周辺情報
日本最古の甘柿を訪ねて、王禅寺へ。

星宿山 王禅寺

千年以上の歴史を誇る真言宗の古刹・王禅寺。新田義貞の鎌倉攻めで焼失した後、等海上人によって再興され、そのときに寺の山中で禅寺丸柿が発見されました。境内だけでなく参道にも柿の木があり、訪れる人を楽しませています。

禅寺丸柿原木
本堂の前の庭に保存されている禅寺丸柿の原木は、ひこばえ(根元から生えてくる若芽)が育ったものといわれています。樹齢およそ450年。2007年に国の登録記念物に指定されました。

柿の実落ちる参道
正門と山門をつなぐのは、里山の自然が残る参道。秋は赤い柿の実でにぎわい、12月 から美しい紅葉に彩られます。
詳細情報

王禅寺ふるさと公園

王禅寺に隣接する水と緑がテーマの公園。多摩丘陵の豊かな自然を生かした園内には、富士山が見える展望広場や散策道もあります。
詳細情報
王禅寺ふるさと公園
アクセス | 柿生駅からバスで9分「梨木団地入口」バス停下車徒歩1分 |
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住所 | 川崎市麻生区王禅寺528-1 |
電話 | 044-954-0505(麻生区役所道路公園センター) |
禅寺丸柿ワインが買える

農業まつり開催!
11月17日(日)9:00~14:00
JAセレサ川崎 柿生支店
禅寺丸柿保存会もブースを出し、禅寺丸柿ワインを販売。地元で収穫した農産物も人気です。
詳細情報
JAセレサ川崎 柿生支店
アクセス | 柿生駅から徒歩1分 |
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住所 | 川崎市麻生区上麻生5-6-1 |
電話 | 044-988-1131 |
お酒で味わう禅寺丸柿

かわさき柿ワイン 禅寺丸

JAセレサ川崎 パーシモン
ワイン1本に柿の実が約1kg使用され、柿ならではのほどよい甘さが人気です。12月下旬には今年の新酒が登場します。
詳細情報
JAセレサ川崎 パーシモン
アクセス | 柿生駅から徒歩2分 |
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住所 | 川崎市麻生区片平2-30-15 |
電話 | 044-988-7405 |
営業時間 | 9:00~16:30 祝日休(振替休日は営業) |
お菓子で味わう禅寺丸柿

柿っ娘

禅寺丸本舗
禅寺丸柿のワインと果肉を餡と生地に練り込んだ蒸し菓子。ふわふわの食感とやさしい柿の甘さが後を引くおいしさです。
詳細情報
禅寺丸本舗
アクセス | 柿生駅から徒歩2分 |
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住所 | 川崎市麻生区上麻生6-39-33 |
電話 | 044-989-2291 |
営業時間 | 9:00~19:00 年中無休 |
※2013年11月1日現在の情報です。最新の情報をご確認ください。
※各店舗とも臨時休業の場合があります。お出掛けの前にご確認ください。
柿生の散策には、小田急沿線 自然ふれあい歩道もご活用ください。

コースの詳細は、小田急沿線 自然ふれあい歩道ホームページ をご覧ください 。各駅でチラシも配布しています。