レトロモダンでおしゃれなデザイナーズ銭湯|おでかけ|小田急沿線情報 ODAKYU VOICE home

レトロモダンでおしゃれなデザイナーズ銭湯

いま、昔ながらの銭湯をおしゃれに改装した“デザイナーズ銭湯”が都内に増えつつあることをご存知でしょうか。モダンなデザインでありながらも銭湯ならではのサービスや雰囲気を楽しめることから、幅広い年齢層の人で賑わっています。そこで今回は、町田にあるレトロモダンな銭湯「大蔵湯(おおくらゆ)」を訪れて、デザイナーズ銭湯の魅力をご紹介します。

銭湯らしさを残しながらスタイリッシュで落ち着く空間

1966年に創業した歴史ある銭湯「大蔵湯」。2016年に大幅なリニューアルを行い、デザイナーズ銭湯へと生まれ変わりました。リニューアルのコンセプトは「銭湯で外湯気分」。こだわり抜かれた空間やお湯の質から、まるで温泉地を訪れたかのような体験ができる一方で、手作りにこだわったインテリアなどぬくもりのあるデザインを取り入れており、気軽に足を運べる雰囲気が魅力です。浴室は明るさを抑えた間接照明で、昼と夜でガラリと雰囲気が変わります。壁には横山大観の富士山や朝陽のびょうぶ絵をアレンジしたタイル絵が描かれていて、銭湯らしさをおしゃれに演出。床には和風庭園などで見かける玉砂利を使い、間接照明やタイル絵との相乗効果で高級感が漂います。都内ではあまり見かけない大きな総ヒノキの風呂もこだわりのひとつ。休憩室の壁や床には天然の木材を取り入れており、店全体が木を基調とした品のある雰囲気です。フロントが番台風だったり、煙突や創業当時から使用している柱時計を残していたりとリニューアル後も銭湯らしい日常感は健在で、新旧が融合する落ち着く空間が広がります。

美容を意識する女性に嬉しい軟水を使ったお湯

大蔵湯では、「美肌の湯」とも言われる軟水のお湯を楽しめます。良質な天然井水から特別な装置を使ってカルシウムやマグネシウムを取り除くことで軟水化していて、少しとろっとした肌触りが特徴。せっけんやシャンプーが泡立ちやすく髪の指通りが良くなったり、肌がしっとりすべすべになったりすると評判です。香り豊かな天然ハーブのお湯など、日替わり湯が楽しめるのも嬉しいポイント。また、炭酸湯やジェットバスをあえて付けず、シンプルにお湯を楽しめる工夫がされています。女性側の脱衣室には3種類のドライヤーを用意。髪質やその日の気分によって使い分けることができ、お風呂にこだわる女性に嬉しい配慮が満載です。

地域とのつながりも大切にしたリラックスできる町の銭湯

フロント横の休憩室とは別に、脱衣室にも休憩場があります。これはお客さん同士の交流が生まれやすくなることを狙った銭湯ならではの設計なのだそう。入浴後は、脱衣室の休憩場でまったり過ごすのがおすすめです。特に女性側の休憩場は縁側風に作られており、涼みながらリラックスした時間が過ごせます。フロント横の休憩室にはアロマディフューザーが設置されていて、香りも含めて居心地のいい空間に。利用者の中には、帰り際に「この空間にずっといたい」「テレビを見ながらゆっくりしたい」など、名残惜しさを口にする人もいるのだとか。ずっと過ごしていたくなる雰囲気に魅力を感じた常連さんの中には、貸しロッカー(1カ月300円)に銭湯道具を預けておいて、手ぶらで来る人も珍しくないそうです。FC町田ゼルビアのオフィシャルパートナーとして活動するなど、地域とのつながりも大切にしている“町の銭湯”という肩書きがぴったりの大蔵湯。老若男女に愛される町の銭湯で、癒しのひととき過ごしてみてはいかがでしょう。

※2021年11月23日現在の情報です。最新の情報をご確認ください。
※各店舗とも臨時休業の場合があります。お出掛けの前にご確認ください。