盆栽や小美術、現代アートを楽しむ表参道の「松葉屋茶寮」|おでかけ|小田急沿線情報 ODAKYU VOICE home

盆栽や小美術、現代アートを楽しむ表参道の「松葉屋茶寮」

2023年12月、表参道にオープンした「松葉屋茶寮」。お茶・お菓子・盆栽・古道具・現代アートといった5つの柱を中心に、日本独自の美しさや多様性を発信する茶寮・ギャラリーです。日本の文化や伝統を現代の感覚に融合した店内は、厳かながらも親しみやすい雰囲気。日本文化の素晴らしさを感じながら、こだわりのお茶やお菓子、お酒と共に過ごす、おだやかな時間を堪能してみませんか。

日本の文化や伝統に触れられる茶寮

現代的なカフェやアパレルショップが軒を連ねる骨董通りで、ひときわ存在感を放つ「松葉屋茶寮」。和を感じさせる佇まいはどこか威厳があり、それでいて都心の街並みにもマッチした店構えです。一歩足を踏み入れるとまず目に入るのは美しい盆栽の数々。盆栽アーティスト集団「TRADMAN’S BONSAI®︎(トラッドマンズ ボンサイ)」が手がける作品には強いオーラが宿っています。伝統を守りつつも現代に溶け込む斬新なデザインは、思わず目を奪われるほど。各盆栽には、樹木が持つ美しさや作られた背景などが書かれたキャプションが設置されており、盆栽の魅力に深く触れることができます。また、同じく店内に飾られている古道具は、スタッフが自ら目利きし、買い付けてきたもの。古くから大切に使われてきた道具や家具、工芸品は現代の価値観に合わせて修繕が施され、新たな美しさを纏った一品として展示・販売されています。茶寮内は「方舟GALLERY」として公開されており、カフェ利用がなくてもふらりと立ち寄ることもできる空間。たまたま立ち寄ったお客さんが、盆栽や古道具を購入していくこともあるそうです。

こだわりのペアリングで楽しむ和スイーツ

店内で提供されるお菓子やドリンクは、厳選した日本の旬素材をメインに使用しています。和の雰囲気を纏った茶寮であるため、メニューには和菓子が並んでいるのではと思う方が多いかもしれません。しかし提供しているのは、バターサンドやクッキーといった洋菓子がほとんど。普段から慣れ親しんだ洋菓子でも、和菓子の“引き算の美学”が息づいたオリジナルメニューが楽しめます。なかでも人気の「ピュアレア」(900円)は、“純粋なるレアチーズ”を目指して作られたもの。レアチーズに天然水と少量の砂糖といったシンプルな材料ながら、口に運ぶと深い味わいが広がり、そのギャップに驚かされます。そして、ペアリングにおすすめされているのが意外にも「稼ぎ頭」(1,800 円)という京都・月の桂の日本酒。お米の風味による甘みと、日本酒ならではのスッキリとした舌触りのバランスがよく、スイーツとの相性もぴったりです。お茶が好きな方であれば「抹茶ティラミス」(900円)とお茶のペアリングもおすすめ。抹茶の豊かな香りが味わえるティラミスは、抹茶好きにはたまらない1品で、生クリームには九州産の特別なクリームを使用。苦味を抑えた抹茶と洗練された軽やかなクリームが調和し、上品な味わいを堪能できます。ペアリングのお茶に悩んだら、知識豊富なスタッフへ相談を。スイーツとの相性や味の好み、その日の気分に合わせたお茶を提案してくれます。

伝統的なお茶文化を間近で体験

「松葉屋茶寮」では、自然光が差し込むテラス席、シックな雰囲気のギャラリー席、より重厚感のあるラグジュアリーな茶席と3種の座席を選べます。テラス席・ギャラリー席には盆栽が展示されており、どこにいても盆栽の美しさを愛でることができます。茶席は職人お手製の御簾(みす)で仕切られた特別な空間。通常のメニューのほか、目の前で茶人が点ててくれたお茶を堪能できます。お茶の世界では作法が重んじられるものですが、ここではフランクに楽しんでもOK。日本の伝統的なお茶文化を気軽に楽しめます。また、2種のお茶とお菓子を楽しめる「二茶二菓(にちゃにか)」(4,000円)のセットもおすすめです。
店内奥には「緑閑庵(ろっかんあん)」(初回7,700円)というメディテーションルームも。ルーム内は撮影禁止。隠れ家のような空間で脳を休め、ご自身の”第六感”と向き合う体験ができます。まずは脳波の状態を計測し、自分の脳波に合った音楽に耳を預けながらゆったりと過ごすというもの。医師監修のもと制作された音楽によるサウンドトリートメントでストレス解消や睡眠の質向上などの効果が期待できるそうです。
「松葉屋茶寮」は、日本の文化の素晴らしさを改めて感じることのできる空間。盆栽や工芸品・食の魅力に囲まれながら、ほっと一息つきに訪れてみてはいかがでしょうか。

※2024年10月22日現在の情報です。最新の情報をご確認ください。
※各店舗とも臨時休業の場合があります。お出掛けの前にご確認ください。