小田急が実施する安全対策強化とサービス向上への取り組み
2022年度 鉄道事業設備投資計画
より安全・安心で快適な鉄道を目指して、「安全対策の強化」と「サービスの向上」を重点として、今年度も鉄道事業設備投資を実施します。
①安全対策の強化
(1)ホームドアの設置
お客さまのホームからの転落やホーム上での列車との接触事故を未然に防止するため、本厚木駅(1・2番ホーム)に特急車両に対応した大開口のホームドアを設置します。引き続き安全性向上のため、1日の利用者数10万人以上の駅へ優先して設置していく方針です。
ホームドアの設置状況と今後の設置計画
設置済みの駅 | 新宿(4・5・8・9番ホーム)、代々木八幡、代々木上原、東北沢、下北沢、世田谷代田、梅ヶ丘、登戸 |
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2022年度 使用開始する駅 |
本厚木(1・2番ホーム) |
設置計画の ある駅 |
町田、相模大野、海老名、本厚木(3・4番ホーム)、中央林間、大和 |
※1日の利用者数10万人以上の駅のうち、新百合ヶ丘駅、藤沢駅については、大規模な駅改良工事にあわせてホームドアの整備を計画しているため、設置時期は未定です。※今後はバリアフリー料金制度を活用して整備を加速させていくことを検討しています。
(2)橋梁の耐震補強
大規模な震災に備え、町田~相模大野駅間の「横浜線跨線橋」と「境川橋梁」、渋沢~新松田駅間の「第1四十八瀬川橋梁」などで、橋脚をより強固なものにするなど耐震補強を実施します。
(3)受変電設備の更新
列車や鉄道施設への安定した電力供給とリスク低減のため、参宮橋、海老名、渋沢変電所の受変電設備の更新を開始します。本年度は機器の搬入などを行い、2025年度までの更新完了を目指します。
②サービスの向上
(1)最新の通勤車両「5000形」の代替新造
10両編成の「5000形」3編成を、1000形の代替車両として新造します。「5000形」は、複々線完成後の新たな通勤車両として、拡幅車体の採用により車内スペースを拡張し、広さ、明るさをより感じていただけます。また、防犯カメラの搭載のほか、各車両に車いすやベビーカーをご利用のお客さまのスペースを設けるなど、安心感と優しさのある車内環境を実現しています。
(2)通勤車両「3000形」のリニューアル
6両編成の「3000形」3編成をリニューアルします。省エネルギー化が図られる制御装置の搭載やオイルフリーコンプレッサーへの更新などにより、環境面に一層配慮した車両になります。また、5000形と同様に各車両へ車いす・ベビーカースペースを1カ所設けます。
(3)中央林間駅の駅舎改良工事
昨年度、お客さまの集中緩和のため東口改札口を新設しており、引き続き2024年度竣工に向け、ホームドア整備のためのホーム改良工事やトイレの改修工事を実施していきます。
詳しくは小田急電鉄ホームページ内のニュースリリース(4月28日発行)をご覧ください。