安全対策の強化とサービスの向上に取り組む小田急線
2023年度 鉄道事業設備投資計画
より安全・安心で快適な鉄道サービスの提供を目指して、「安全対策の強化」と「サービスの向上」を重点として、今年度も鉄道事業設備投資を実施します。
①安全対策の強化
(1)ホームドアの設置
お客さまのホームからの転落やホームでの列車との接触事故を未然に防止するため、町田駅1・2・3・4番ホームと本厚木駅3・4番ホームに特急車両に対応した大開口のホームドアを設置します。また、豪徳寺駅、千歳船橋駅、喜多見駅等でホームドア設置に向けた準備に着手します。今後も、鉄道駅バリアフリー料金制度を活用し、新宿駅から本厚木駅までの全駅と中央林間駅、大和駅、藤沢駅へ設置を進めます。
ホームドアの設置状況と今後の設置計画
設置済みの駅 | 新宿(4・5・8・9番ホーム)、代々木八幡、代々木上原、東北沢、下北沢、世田谷代田、梅ヶ丘、登戸、本厚木(1・2番ホーム) |
---|---|
2023年度 使用開始する駅 |
町田、本厚木(3・4番ホーム) |
2032年度までに 設置計画のある駅 |
新宿〜本厚木の全駅のうち、上記の駅を除く駅、中央林間、大和、藤沢 |
(2)橋梁の耐震補強等
大規模な地震に備え、町田~相模大野駅間の「JR横浜線跨線橋」と「境川橋梁」、相模大野〜東林間駅間の「小田原線跨線橋」で、橋脚の補強等を実施します。このほか、新松田〜開成駅間の「酒匂川橋梁」等で腐食防止のための塗料の塗り替えを実施します。
(3)車内防犯カメラの設置
列車内での犯罪抑止や事件の早期解決等を目的に、車内防犯カメラを設置していきます。今年度は通勤車両16編成、特急車両6編成への設置を予定しています。
②サービスの向上
(1)通勤車両「3000形」のリニューアル
「3000形」6両・3編成をリニューアルします。各車両へ「車いす・ベビーカースペース」を1カ所設け、どなたにもよりご利用いただきやすくなります。さらに、省エネルギー化が図られる制御装置の搭載やオイルフリーコンプレッサーへの更新等により、環境面に一層配慮した車両になります。
(2)駅舎改良工事
中央林間駅では、利便性向上のため駅舎改良工事を実施しています。今年度はホーム改良工事に取り組み、駅舎改良工事の竣工は、2024年度を目指します。また、鶴川駅、藤沢駅では関係自治体と実施に向けた協定を締結し、橋上駅舎化に向けた工事に着手する予定です。
小田急電鉄ホームページ内のニュースリリース(4月28日発行)もご確認ください。