小田急電鉄が実施する今年度の鉄道事業設備投資計画
2024年度 鉄道事業設備投資計画
より安全・安心で便利・快適な鉄道サービスの提供を目指して、「安全対策の強化」と「サービスの向上」を重点として、今年度も鉄道事業設備投資を実施します。
①安全対策の強化
(1)ホームドアの整備
お客さまのホームからの転落やホームでの列車との接触事故を未然に防止するため、相模大野駅と海老名駅、中央林間駅、大和駅の全14ホームで、今年度中にホームドアを使用開始します。また、豪徳寺駅と千歳船橋駅、喜多見駅などで、ホームドア整備に向けたホームの補強工事などに着手します。なお、ホームドアの整備については、鉄道駅バリアフリー料金制度を活用し関係自治体の協力のもと進めており、今後も新宿駅から本厚木駅までの全駅と藤沢駅へ設置を進めます。
ホームドアの整備状況と今後の計画
設置済みの駅 | 新宿(4・5・8・9番ホーム)、代々木八幡、代々木上原、東北沢、下北沢、世田谷代田、梅ヶ丘、登戸、町田、本厚木 |
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2024年度に 使用開始する駅 |
相模大野、海老名、中央林間、大和 |
2032年度までに 設置計画のある駅 |
新宿〜本厚木のうち、上記を除く全駅と藤沢 |
(2)鉄道施設の耐震補強等
大規模な地震に備え、町田~相模大野駅間にある「JR横浜線跨線橋」と「境川橋梁」で橋脚補強等による耐震工事を実施します。また、相模大野~東林間駅間にある「小田原線跨線橋」や世田谷代田~登戸駅間の高架橋でも耐震補強を推進するほか、玉川学園前駅や相武台前駅、座間駅でホーム上家の耐震補強を実施します。このほか、新松田〜開成駅間の「酒匂川橋梁」で腐食防止のための塗り替えを実施します。
(3)車内防犯カメラの設置
列車内での犯罪抑止や事件の早期解決等を目的に、車内防犯カメラを設置していきます。
②サービスの向上
(1)通勤車両「5000形」の新造
通勤車両「5000形」10両・2編成を新造します。なお、全車両に車いすやベビーカーをご利用のお客さまのスペースを設けるほか、防犯カメラを搭載するなど、安心感と優しさのある車内環境を実現しています。
(2)通勤車両「3000形」のリニューアル
「3000形」6両・3編成を2022年度から継続してリニューアルします。全車両に車いすやベビーカーをご利用のお客さまのスペースを設け、どなたにもよりご利用しやすい車両になります。さらに、省エネルギー化が図られる制御装置の搭載やオイルフリーコンプレッサーへの更新等により、環境面に一層配慮した車両になります。
(3)駅舎改良工事
中央林間駅では、地元自治体との連携のもと駅改良工事を推進しており、ホーム改良工事を実施します。また、鶴川駅と藤沢駅では、地元自治体による自由通路整備に伴う橋上駅舎化に向けて基礎工事などを実施します。
小田急電鉄ホームページ内のニュースリリース(5月14日発行)もご確認ください。