古きものを愛しむ 小田急沿線の古民家カフェ7選|グルメ|小田急沿線情報 ODAKYU VOICE home

古きものを愛しむ 小田急沿線の古民家カフェ7選

古きものを愛しむ 小田急沿線の古民家カフェ7選

時が紡いだ優しい空気に
癒やされていく

風情ある建物に一歩足を踏み入れると、どこか懐かしく趣のある空間が広がる古民家カフェ。建物のかつての姿は、民家や商家などさまざまですが、古い家屋や歴史ある建物をできる限り生かし、大切に使っているのが魅力です。時を重ねてきた梁(はり)や柱から漂う、優しい空気。ここで過ごした人たちに思いを馳せてみれば、忙しい日常から切り離された、心静かな時間が過ごせます。小田急沿線には、古きものと新しさを調和させた古民家カフェが何軒もあります。気分転換したくなったら、ひと息つきに出かけませんか。まずご案内するのは、代々木上原にある「こんにゃく寿司とかき氷KON」。昔ながらの商店街の一角にある築60年超えの民家をリノベーションしたお店です。以前の家主から受け継いだ家具や照明と、現代作家のアート作品が調和し、穏やかな空気に包まれています。

こんにゃく寿司とかき氷 KON

代々木上原
昔のままの建具や柱を残してリノベーションされた空間には、小林さん所有のアート作品が点在。古さと新しさが溶け合うしつらえを楽しみたい。

オーナーは、刺繍作家の小林モー子さん。旅先などで見つけたおいしい時間をシェアできる心地いい場所をつくりたいと選んだのがこの古民家でした。看板メニューの「こんにゃく寿司」は、小林さんが熊本で出会った阿蘇の郷土料理。他にもクラフトアイスやクラフトジンを添えた「クリームあんみつ」、旬の食材を使った「季節のかき氷」など、こだわり尽くしたオリジナルメニューが。細やかな気配りと温もりを感じるくつろぎの空間で、他にない個性あふれるおいしさを堪能できます。

油揚げのかわりに、熊本産の醤油ときび砂糖で甘辛く炊いたこんにゃくで酢飯を包んだ「こんにゃく寿司(4貫)」と、江戸時代から伝わる熊本南関町の "南関あげ" を使った「南関いなり(4貫)」の盛り合わせ1,700円。
シトラスジンをかけていただく「クリームあんみつ -BLANCOのクラシックミルクとmitosayaのシトラスジン-」1,800円。
写真手前:2種類のあん(こしあん、白あん)と最中の皮5組がセットになった「福ふく最中」1,500円。奥:福岡の人気茶酒房「福岡 万の日本茶」2包480円~、10包2,160円〜。お持ち帰り用の「こんにゃく寿司」1,200円(こんにゃく寿司4貫・南関いなり4貫)〜もある。
以前の家主から受け継いだ照明や家具も大切に使われている店内。
懐かしさと洗練されたインテリアが共存し、個室にもなるテーブル席。
小林さんがビーズ刺繍で作った茶旗。
大月雄二郎氏の銅版画を、小林さんがビーズ刺繍によって再現した作品

詳細情報

こんにゃく寿司とかき氷 KON

住所 渋谷区西原1-14-13
営業時間 11:00~18:00(イートインL.O.17:30)
火・水休
アクセス 代々木上原駅 から徒歩10分
URL kon-kon.jp
Instagram @kon_nishihara
備考 完全禁煙

特集エトセトラ

薪まきカフェ

祖師ヶ谷大蔵
牡蠣とブロッコリーのライスグラタン(サラダ、スープ付き)1,000円 ※ランチタイムにはコーヒーor紅茶付き。

静かな住宅街にあり外観は一般的な住宅ですが、一歩中に入ると板張りの床や天井に白壁、こたつ式の座卓、さらに薪(まき)ストーブが置かれており、田舎の古民家の趣です。木材は世田谷区内をはじめ全国各地で伐採されたものを使用。マスターは長年、里山の保全活動などに携わっており、このカフェも木材の有効活用を広める活動の一環だそう。フードやデザートも一品一品丁寧に作られていて、サラダ一つとっても多種類の野菜が使われており、家庭的な温かみを感じます。

自宅を改装したカフェで、木のぬくもりを感じる店内。
デザートセット(写真はハニーバターワッフル、オリジナルブレンドコーヒー)700円。

詳細情報

薪まきカフェ

住所 世田谷区千歳台6-8-9
営業時間 9:30〜18:30(L.O.18:00)
月・火休(臨時休業あり)
電話 03-5969-8544
アクセス 祖師ヶ谷大蔵駅 から徒歩20分
URL makimakicafe.com
備考 完全禁煙

レストラン&カフェ 武相荘

鶴川
次郎の親子どん(味噌汁、お漬物付き)1,680円。

白洲次郎・正子夫妻が太平洋戦争中に転居し、生涯を過ごした武相荘。江戸末期~明治初期に建築された農家で、母屋のミュージアムに隣接するレストラン&カフェは、夫妻が近隣の養蚕農家の作業場を移築したもの。当時は次郎の工作室や子ども部屋などとして使用していた建物です。レストランでいただける親子どんは、次郎の大好物で、どんぶりも次郎がこだわった伊賀焼を使っています。同じく好物だったカレーなど、白洲家にまつわる料理が堪能できます。

往時の調度品がそのまま使われ、次郎が作った電気スタンドなども。
お好きなデザートケーキとドリンク(写真はどらやき、コーヒー)1,480円。

詳細情報

レストラン&カフェ 武相荘

住所 町田市能ケ谷7-3-2
営業時間 11:00〜16:00(ランチL.O.15:00 カフェL.O.15:30)
※土・日・祝日〜16:30(ランチL.O.15:30 カフェL.O.16:00)、18:00〜(ディナーは完全予約制)
月休
電話 042-708-8633
アクセス 鶴川駅 から徒歩15分
URL buaiso.com
備考 完全禁煙

cafe いがらし(五十嵐商店)

秦野
りんごのタルト(コーヒーor紅茶付き)750円。

大正末期〜昭和初期建設の建物で木造モルタル3階建てですが、後から外装を石造り風に覆って、イタリア・ルネサンス様式を取り入れた「看板建築」。国の有形文化財に指定されています。元は荒物雑貨店「五十嵐商店」の自宅兼店舗でしたが、3年前に1階店内の一部をカフェに。マスターの小野文男さんが語る秦野の歴史や文化についてのお話も楽しく、申し出れば2~3階も案内してもらえます。市内には大正・昭和初期の建物が多く残っており、建物散策もおすすめです。

一部商品も置いたままで、往時の雰囲気がそのまま残っています。
なつかしのカレーライス750円。
国の登録有形文化財の館内を見学できます。

詳細情報

cafe いがらし(五十嵐商店)

住所 秦野市本町2-4-9
営業時間 11:00〜19:00
日休
電話 0463-68-8326
アクセス 秦野駅 から徒歩5分
備考 完全禁煙

nico cafe

小田原
ごはんプレート(写真は元祖サクサク梅酢唐揚げご飯)1,300円。

城下町・小田原の風情が残る築約90年の商家を、建築デザイナーの夫妻がオーナーとして再生させたカフェ。照明器具、時計など古き良きモノを個性的なセンスで調和よくよみがえらせています。メニューには下中玉ねぎなど地場産の食材を取り入れており、一番人気の小田原産の梅酢を使った唐揚げや、レトルトでも販売しているカレーなどオリジナル料理が好評です。小田原産レモンを使ったクレープなどのスイーツもあります。

かつての商家の間取りを生かした店内。
小田原レモンのクレープ660円、小田原梅サイダー600円。
2階はオリジナルのハンドメイド作品や古道具を販売している

詳細情報

nico cafe

住所 小田原市栄町2-15-26
営業時間 10:30〜17:00
不定休
電話 0465-43-6692
アクセス 小田原駅 から徒歩7分
Instagram @nico_cafe
備考 完全禁煙

フラットハウスカフェ(FLAT HOUSE cafe)

中央林間
ミートローフプレート単品970円(平日のランチタイムは前菜・スープ・ドリンク付きで1,330円)。

戦後、アメリカ兵とその家族向けに建てられた通称、米軍ハウス。このカフェは取り壊し予定だった平屋の米軍ハウスを、有志メンバーがリフォームして2011年にオープンしました。家具やインテリアなどはメンバーらが持ち寄った古いモノで、米軍ハウスの雰囲気を演出しています。全てのメニューはアメリカのホームメイドをイメージした家庭的な料理で、パンも自家製です。季節などによって夜カフェとしてもオープンします。

建物は1967年築。白を基調とした店内は、日当たりもよく開放的。
ケーキセット850円(ケーキは数種類からチョイス写真はティラミス、オリジナルオーガニックコーヒー)

詳細情報

フラットハウスカフェ(FLAT HOUSE cafe)

住所 大和市中央林間3-16-2
営業時間 11:00~17:00
月・火休、土・日は隔週で休
電話 046-283-2322
アクセス 中央林間駅 から徒歩5分
URL flat-house-cafe.com

カフェ ジャルダン(Cafe Jardin)

桜ヶ丘
ワッフルのカップデザート350円、オリジナルブレンドハーブティー550円(セットでドリンク50円引き)。

笹倉鉄平ミュージアム併設の小さなカフェ。建物は約100年前の古民家を移築、梁や板戸などがそのまま利用され、大きなガラス窓からは庭の緑も眺められます。笹倉鉄平氏は「光の情景作家」と称される人気画家で、カフェは鑑賞後の休憩スペースとして開設されました。オリジナルハーブティーは地元産のレモングラスやエルダーなど数種類のハーブをブレンドし、疲労回復、消化促進などの効果があるそう。フードはスパイスから手作りの自家製チキンカレーがあります。

店内には笹倉鉄平氏の作品も数点展示されています。
自家製チキンカレー800円、ブレンドコーヒー400円(セットでドリンク50円OFF)。

詳細情報

カフェ ジャルダン(Cafe Jardin)

住所 大和市上和田1777
営業時間 10:00〜17:00
月・火・水休
電話 046-205-0113
アクセス 桜ヶ丘駅 から徒歩5分
URL teppei.s-hanga-museum.com
備考 完全禁煙

※2022年10月1日現在の情報です。最新の情報をご確認ください。
※各店舗とも臨時休業、営業時間が変更になっている場合があります。お出かけの前にご確認ください。