映画や小説で
身近な街の魅力を再発見

おうちで過ごす時間が増えそうな新しい年のはじまり。映画や小説を思う存分、満喫したいという方も多いのではないでしょうか。そんなとき、小田急沿線の身近な街を舞台にした作品はいかがですか？　普段の暮らしの中で見慣れた何気ない景色も、映像や活字で味わうとまた違った表情をみせてくれます。そこで、参宮橋、下北沢、祖師ヶ谷大蔵、町田、秦野など、馴染みの街が物語の主要シーンとして登場するおすすめの映画や本をピックアップしてみました。街の空気感や、情景にイメージを膨らませ、登場人物の視点を体感しながら想像の翼を自由に広げてみてください。今まで気づかなかった魅力や面白さなど、心が動く小さな発見があるかもしれません。世の中が落ち着いたら主人公の気分になって、実際の街をお散歩してみる。こんな楽しみ方もステキですね。

1秒速５センチメートル

参宮橋

原作・監督・脚本：新海誠

小学校の卒業と同時に離れ離れになってしまう、惹かれ合う少年と少女。初恋の少女への想いを軸に描かれた3話構成の連作アニメーションです。二人が歩いた通学路として、参宮橋公園沿いの通りや坂道、小田急線の踏切、代々木八幡宮などの実際の風景が、瑞々しい映像で登場します。タイトルの由来は初恋の少女のセリフ「ねえ、秒速5センチなんだって。桜の花の落ちるスピード」から。満開の桜の参宮橋の街が、美しく描かれています。

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2まほろ駅前多田便利軒
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まほろ駅前狂騒曲

町田

監督：大森立嗣　
原作：三浦しをん
出演：瑛太　松田龍平

東京郊外の架空の都市・まほろ市で便利屋を営む、それぞれが心に傷を抱えるコンビの物語です。舞台のモデルは原作者も住んでいた町田市。映画の撮影では町田市が全面協力し、町田駅東口のカリヨン広場や西口のペデストリアンデッキ、仲見世商店街、芹ヶ谷公園、町田リス園など、町田を知る人ならひと目で分かるスポットや街並みが随所に登場します。映画上映を記念して、駅北口の通りは「まほろ横丁」と名付けられました。

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3忘れないと誓ったぼくがいた

秦野

監督：堀江慶
出演：村上虹郎　早見あかり

会った数時間後にはその人の記憶から消えていってしまう高校三年のあずさと、「自分だけは絶対あずさを忘れない」と奮闘する同級生タカシの想いを描いたファンタジー作品です。「恋人の丘」として登場する弘法山公園の展望台をはじめ、秦野駅前のまほろば大橋や中央運動公園の花時計などの絵になるスポットだけでなく、実在の地元商店やなにげない秦野の街の風景が魅力的に映し出された作品となっています。

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4ロマンス

箱根

脚本・監督：タナダユキ
出演：大島優子　大倉孝二

特急ロマンスカーのアテンダントが、ひょんなことから車内で知り合った映画プロデューサーを名乗る怪しい中年男のペースに巻き込まれ、かつて家族旅行で訪れた箱根を舞台に繰り広げる珍道中を描いたプチトリップムービーです。箱根登山電車の車窓からの風景や、大涌谷、芦ノ湖、仙石原、箱根関所などの箱根の景勝地の数々と、名物の黒たまごや蕎麦を食べたり、足湯を楽しんだりと、箱根を満喫するシーンが次々と登場します。

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1下北沢について

下北沢

吉本ばなな　幻冬舎文庫

携帯とおさいふと鍵だけポケットに入れて、街を歩けば知り合いに出会う、下北沢での暮らしを綴った癒しのエッセイ集です。出会いや別れもあるめまぐるしくも愛おしい日々と、下北沢で出会った人やお店を通して、街と人の懐の深さが描かれています。

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2風が強く吹いている

祖師ヶ谷大蔵

三浦しをん　新潮文庫

祖師ヶ谷大蔵駅が最寄り駅という架空大学の陸上部員が、箱根駅伝を目指す青春小説です。走りを通して時にぶつかり、苦悩や葛藤、挫折を味わい、共に励まし合って、最後には強い絆で結ばれた10人がたすきをつないで箱根駅伝を走りきるシーンは、手に汗握り胸を打ちます。

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3ソラニン

和泉多摩川

浅野いにお　小学館ビッグコミックスピリッツ

和泉多摩川を舞台に、恋人同士の芽衣子と種田、バンド仲間が織りなす青春群像ストーリーです。二人が暮らすアパートや多摩川水道橋、小田急線の橋梁や電車、多摩川の河川敷や土手、貸しボートや商店街など、和泉多摩川の実際の風景が克明に描かれています。

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4騎士団長殺し

小田原

村上春樹　新潮文庫

主人公が住んだのは小田原郊外の山の上の一軒家。屋根裏部屋に隠されていた絵画「騎士団長殺し」の発見をきっかけに、非現実的な出来事を体験します。読後はきっと、小説に出てくる小高い山や谷、古い祠（ほこら）のある雑木林のイメージを探しに、小田原を訪ねてみたくなります。

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※2020年12月28日現在の情報です。最新の情報をご確認ください。